片平歯科医院 院長&スタッフブログ
2017.11.01
歯とアルコールについてのお話
片平歯科医院スタッフのKです。今日は歯とアルコールについてのお話です。
受付で、時々男性患者さんに、歯の治療中にお酒を飲んでもいいですか?
と尋ねられることがあります。
院長かたひらの説明では、
歯が痛む時は、お酒はできるだけ控えてください。
口腔内(歯の中や歯ぐき)で炎症がある場合、アルコールを摂取することによって血行がよくなり炎症がさらに悪化したり、痛みもさらに増す場合があるからです。
アルコール好きの方は、お酒はアルコールなので、消毒できるのではないか?と思われるかもしれませんが、残念ながらそうではないのです。
仮にに虫歯の原因菌がアルコール消毒できたとしても、
殺菌消毒作用のあるアルコール度数は70%です。
ビールのアルコール度数は約4~8%、
日本酒15~16%、焼酎20~25%、
赤ワイン11~15%、白ワイン7~15%、
ウィスキーでもアルコール度数は40~60%ほどといわれていますので、残念ながら消毒にはなりません。
ちなみに、日常一番身近なアルコールのビール、ワイン、日本酒は醸造酒です。
醸造酒は、果実や穀類などの糖分を発酵させて作られるため、糖分を含み、蒸留酒に比べて虫歯リスクが高めです。
特にワインには酸が多く含まれているので、意外に「酸蝕歯」の原因のひとつになりやすいお酒です。
ちなみに、白ワインのほうが酸性が高いものが多いので要注意です。
また、赤ワインは歯に着色しやすいですので、歯の白さを保ちたい方は注意が必要です。
一方、アルコール度数が高めのお酒は焼酎、ウィスキー、ブランデーなど蒸留酒と呼ばれるもの。
醸造したお酒を蒸留して作られていますので、こちらは糖分が少なく、醸造酒よりは虫歯リスクは低目といえるでしょう。
しかしながら、甘い炭酸やジュースで割った「チューハイ」や「ハイボール」 、甘いジュースやリキュールで割られたカクテルには糖分が含まれていますので、ご注意を。
最後に、お酒を飲んでいい気持ちでそのまま寝てしまうと、お口の中に食べかすや歯垢を残すことになりますので、ほどほどにたしなまれ、しっかり歯磨きをしてください、とは、院長かたひらのコメントです。